日本生命 個人年金 解約した結果
先日長らく継続してきた日本生命の個人年金保険を解約しました。
今回はその手順の確認、解約の結果を確認したいと思います。
1.個人年金保険の契約
契約のきっかけは私が社会人になりたての会社によく出入りしている保険のおばちゃんでした。おばちゃんは当然のように職場に出入りしており、毎年新人を対象に熱心に保険を勧めていました。
私も例外ではなくおばちゃんに捕まります。
当時は独り身でもありましたし、保険などにはほとんど興味・関心もなく消極的でしたが、あまりに勧められたため根負けして契約することになりました。
おばちゃんの説明はたしかこうでした。
「個人年金は貯金と同じ。お金が必要ならやめれば良いだけ。控除の対象にもなるからお得だ。」
です。
このとき支払いをやめれば元本割れすることの説明は一切ありませんでした。
当時私もよく調べもせずおばちゃんに言われるがまま契約してしまいました。
当時の契約内容は
月々13060円
60歳まで支払えば720万を10年かけてもらえる
という商品でした。
当時一人暮らしで元々浪費する方ではなかったので月々1万程度は問題なく支払いが行えていました。
2.実際の控除額は
ここで契約当初のおばちゃんの謳い文句「控除になるからお得」について考えていきたいと思います。
私が契約した商品は月々13,060円、年間156,720円でした。
実際に控除の対象になるのは所得税4万円、住民税2万8千円まで(この説明も一切ありませんでした)
結果年間7千円程度の節税効果しかなかったということになります。
しかし当時の私は依然、個人年金の仕組みや控除に仕組みなど深く考えず年末に少し帰ってくるお金にホクホクしていたのは事実です。
そんなこんなで11年の月日が流れました・・・
3.解約のきっかけ
最近では積み立てニーサやiDeCoなどの制度があり、個人でも投資が行いやすい環境が整ってきています。楽天証券やSBI証券などで簡単に証券口座を開くことができます。
私も2018年に楽天証券で口座開設し、現在に至るまで積み立てを継続して行っています。お金についても書籍やyoutubeの動画などで何十時間と学んで来ました。
複利の力、時間をかけて投資することの大切さ、世界経済へ投資すれば4から5%の利回りが期待できる、などを学び、今契約している個人年金について改めて見直して見ました。
当時22歳だったので60歳までの38年間支払いを行うと元本は約600万。
それが720万になって帰ってくる・・・
約利回り1%(多分)の商品でした。
そして11年間支払い続けた結果10万円ほど元本割れしそう
元本割れしないように支払いを継続するには後10年必要とのことでした。
元本割れすることには非常に抵抗感がありました。
悩み続けて3ヶ月近く経ちました。
ネットの記事は解約してはいけないという記事が多く散見されました。
しかし最後に背中を押してくれた動画がこちら
(266) 第1回 【永遠にくる質問】貯蓄型保険を解約すると元本割れします。それでも解約した方が良いですか?【回答】解約しなはれ【永遠シリーズ】 - YouTube
実際の数字などを元に説明しており非常にわかりやすく納得することが出来ました。
将来のお金は保険で備えるべき物ではなかったのですね。
実際の手数料などをきちんと説明しないやり口、あまり信用出来なくなってしまいました。
4.解約方法
1)ニッセイコールセンターへ電話をする
TEL 0120-201-021
月~金9:00~18:00
土曜日9:00~17:00
電話時に契約番号、解約の理由を伝えましょう
2)書類が届く
1週間程度で届きました。
3)必要書類の準備
指定の解約請求書
本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
4)書類の提出
マイナンバー申告書が必要になる場合があるようです。
書類を送ってから1週間程度で何の連絡もなく突然口座にお金が振り込まれました。
電話でも特別引き留められることなく、スムーズに解約の手続きを行うことが出来ました。
5.収支の結果
実際に私が支払いを続けた期間は11年5ヶ月。1,802,280円。
11年も支払い続けるとかなりの金額ですね
実際に戻ってきた金額は1,693,219円。
差額- 109,061円という結果となりました。
11年支払い続けて11万円の損失。非常に残念ですが高い勉強代だと割り切るしかないですね。
元本割れを回避するために後10年払い続けてもやっと±0になるだけ。
月々の1万円を10年間、年利5%で運用出来た場合
元本120万が155万ほど
65歳までの30年間になると360万が830万ほどになるシミュレーションになります。
個人年金保険に支払っている場合ではありませんね。
6.まとめ
結果的に11万ほど元本割れすることとなりました。
解約自体は電話連絡簡単にできました。振り込まれるまでは合計2週間ほどでした。(ネットだともっと早いと思う)電話でもさほど引き留められず、思ったよりもあっさりしていました。あまり引き留めると悪い影響を与えるという考えなのか、去る者追わずなのか。しかし解約の時点でどれほど元本割れするとかいくら返金になるとかの書類や説明は一切なく、元本割れすることの説明をしたがらないような印象を受けました。契約の段階の説明でも非常に重要な部分は曖昧にしておりやはり最後まで信用できない印象を受けました。口座に入金された後に「生命保険契約等の一時金の支払い調書のご案内」が届きやっと返金の概要がわかりました。
これからは保険に支払っていた金額を投資信託での運用に回していきたいと思います。
ぼったくり保険・・・さようなら
まだ解約に迷われている方がいましたら一緒に新たな一歩を踏み出しましょう。